コーチング基本スキル「認める(承認)」
コーチングでの「認める」は相手を信じ、ありのままの存在を受け取り、敬意を伝えることです。
会話をする時に、「この人話しやすいなー!」とかまたは逆に「なんだか全然話聞いてくれてないような気がする・・」などと感じることはありませんか?
話を聞いてくれる方があなたのことをしっかり目を見て話を聞き、関心を持って答えてくれると話しやすく感じるのではないでしょうか。
またあなたの行動や成果に対して喜んでくれると嬉しい気持ちになりますよね。
「認める」ということで相手は安心感を持ち、何でも話せる状態になります。
相手が本音を言えない場合、コーチングは表面上のものになってしまいます。
相手の話をしっかり聞き、信頼していることを伝えましょう。
また相手の方はあなたに認められることで自分自身のことを認めることができ、自己信頼へとつながります。
3つの「認める」を意識しましょう
①存在承認・・・存在自体を承認する
目を見る、うなずく、意見を聞く、挨拶をする、名前を呼ぶ、など相手の存在を承認します。
②行動承認・・・行動に対する承認
相手が行った行動に対して承認します。
③結果承認・・・結果・成果に対する承認
相手が行動し、得た成果や結果を承認します。
行動承認や結果承認はわかりやすく、声かけやすいかと思います。
例えば、親子での会話では「子供に宿題早く終わらせることが出来たんだね!」、
上司と部下だとしたら「あの案件売り上げがかなり伸びたじゃないか!」などです。
存在承認は一番大切ですが、疎かになってしまうこともあるでしょう。
パソコンや資料などを見ながら会話してませんか?しっかり相手の目を見て話すことで相手にとってあなたの印象は変わります。
「認める」ことで良いコミュニケーションの第一歩です!
また、「認める」と「褒める」は異なります。
次にその違いについて理解していきましょう。
褒めると認めるの違い
「褒める」ということは相手が行った良いことに対して肯定的に「評価」し伝えることですが、
「認める」は相手を評価せず、良いことも悪いこともありのままを受け入れるということです。
褒める・・・成果が良い時を評価、成功したこと、他者と比較して優位だった事柄
認める・・・成功・失敗に限らず行動していること自体について、やっている過程、過去の自分との比較
また「褒める」は上から目線であり、「認める」は対等な関係性とも言えます。
ペーシングも一つの承認
ペーシングとは、話すスピードや声のトーンなどを相手のペースに合わせて会話することを言います。
穏やかにゆっくり話す方にとっては、早口で勢い任せに話されると威圧的に感じるかもしれませんし、
逆にテンションが高くハキハキした会話をされる方にゆったりとお話しても煩わしく感じられるかもしれません。
ペーシングし、相手の心地よい言葉遣いや雰囲気作りを心がけることで、安心感を持ち話しやすい場が生まれるはずです。
実際にコーチングセッションでもペーシングすると、
穏やかな方には「落ち着いて話を聞いてくれて安心して話せたよ。」と仰っていただけたり、元気で活発な方には「テンションが合うし、わかってくれてる!!って感じ!」と仰っていただけます。
相手のペースに合わせ、話しやすい環境を作りましょう。
「認める(承認)」はコーチングの基礎になります。相手はあなたに承認されることで、相手にとってあなたは心を許して話せる人だと思ってもらえるのではないかと思います。
信頼関係を築く上で「認める」を実践してみましょう。
さらに良いコミュニケーションがとれることと思います。
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