効果的なセルフコーチングの方法

1、セルフコーチングとは何か

セルフコーチングとは、あなた自身の中にあなたというコーチを持つことです。

事業拡大に取り組んでいる経営者の方々、仕事で素晴らしい評価を得たいサラリーマンの方、自己ベスト記録を更新したいアスリート選手、大学受験のため成績を上げたい学生、家族関係を良くしたい主婦の方、など
どんな立場であれ、「セルフコーチング」を使って現状から目標に向かって達成するための方法を見つけ、自信をゴールまで導くことができます。

自分の中にコーチを持ち、常に自問自答することで日頃解決できていないことやモヤモヤしていることを解決し明確なビジョンを日々意識することで、なんとなく過ごしている今とは得られる成果が大きく変わってきます。

生活にセルフコーチングを取り入れ、あなたの才能を最大限に引き出し、お悩みを解決していきましょう!

2、セルフコーチングを始める前に

自己基盤が重要

コーチングでは確実な成果を出すために、土台として「自己基盤」が大切とされています。

自己基盤とは自己理解・自己承認・自己信頼であり、長所や短所にとらわれずどんな自分も理解し承認することを示しています。
セルフコーチングを行なう場合も同様、まずは自己基盤を確立することが最も重要なのではと私は解釈しています。
コーチングセッションを行なってきて、「自分に自信がない」という方が非常に多く感じます。
その中には「自分を良く評価するのが恥ずかしい」と自分で認識している方もいれば、気づかないうちに失敗した経験ばかりを引きずって「自分はできない」というネガティブなイメージを持ってしまっている方もいますし、様々です。

自信のないままセルフコーチングを行なっても、本来発揮できる力を最大限引き出せず「自分はこの程度かな。。」と自分に甘い目標を立ててしまう可能性があります。

まずは思い込みを外し自身のことを客観視し、「現実」を受け入れましょう。

私たちは常に物事をジャッジしてしまう癖がついていると思いませんか?

例えば、
・営業成績がトップ→良い
・逆上がりができない→悪い
というふうに、できることを「良い」、できないことに対して「悪い」、と咄嗟に判断しがちです。
〜ができるから良い、悪いというのは「感情」なだけであり、実際は〜ができる〜ができないという事実なのです。

私は〜ができないからダメだ。
と個人的なジャッジを行なうのではなく
私は〜ができない。
という事実のみをフラットに受け入れるだけです。
難しければまずは、「私は〜ができない。ただそれだけ。」と認識してみることがお勧めです。
思い込みを外し、現実を受け入れましょう。

またこれまでに達成したことやすでにできていること、得意なことは何でしょうか?
どんな時に嬉しい気持ちになりましたか?

自己信頼を育てるには、成功体験を積み重ねその成功が自分の努力の結果であると認識することです。

長所・短所含めてどんな性格であってもあなたはあなたでしかない唯一無二の存在なのです。

次のテーマではセルフイメージを高めるための質問を10個用意しています。
自分と向き合い回答してみてください。

セルフイメージを高めるための質問10

1、あなたが今までにとても頑張ったことは何ですか?

2、その時何を感じましたか?

3、あなたが今までにとても嬉しかったことは何ですか?

4、その時何を感じましたか?

5、自分を褒めるとしたらなんて声をかけますか?

6、あなたの理想の姿になるために既にできていることは何でしょうか?

7、あなたの成功体験は何でしょうか?

8、失敗したけど後から考えたらよかったなと思ったことは何でしょうか?

9、人から言われて嬉しかった言葉は何でしょうか?

10、今何に感謝したいですか?

10個の質問はあなたが過去に受けとった素敵なプレゼントです。
書き出してみることですでに着手できていることや、自身の持っているものに気づくことができたのではないでしょうか?

また時が経つと答えが変わってくることもあると思うので、ぜひ定期的に自問自答してみてくださいね!

あなたの素晴らしさをあなた自身に体感してほしいです。

環境を整えよう

セルフコーチングを行う時、リラックスし集中できる環境を整えましょう。
一人になる時間と場所を確保します。

一つのことを何時間も考えることは難しいので、最初は20分間程度からスタートしてみることをお勧めします。

あなたが集中できる時間と場所、ノートやペン、お気に入りのコーヒーなどを準備して心地よい状態でセルフコーチングを始めましょう!

3、セルフコーチングの方法

それではセルフコーチングの流れと方法についてです。

コーチング「GROWモデル」の流れと同じように、
目標・ゴール→現状把握→選択肢の捻出→意思の決定というように行っていきます。

はっきりとした目標が定まっていない場合はまずテーマを決めましょう。
何か解決したい事でもいいですし、今週達成したい事など、短期的なものでも構いません。
あなたが今向き合いたいものをテーマにします。

テーマが決まったら、セルフコーチングを行う時間を決めてタイマーなどをセットしスタートしましょう。

①目標・ゴールの設定

テーマについて、あなたの真の欲求に気づき目標設定を行います。目標設定は時間をかけて丁寧に行いましょう。

現在テーマとしていることを通して、あなたの真の欲求を見つけます。

[目標設定のための自身への質問例]

・私にとって理想とは?

・何も制限がないとしたら何がしたい?

・もし何でもできるとしたら何する?

・何のためにそれをする?

・それは何につながる?

・それをすることによって私は何を見出す?

・周りの人や社会にはどんな意味がある?

・その時何が見える?感じる?

・何ができたら達成といえる?

②現状把握

目標が設定できたら、現状把握を行います。
すでに始められていることや、持っているものは何でしょう?

達成に向けて、今の時点で何パーセントくらい実行できているかなど、現時点の自身を客観的に見つめます。

[現状把握のための自身への質問例]

・目標達成のためにすでにできているものは何?

・これまでにどんな行動をした?

・その行動ではどんな効果があった?

・力を貸してくれる人はいる?

・達成が100パーセントとして現状は何パーセントできている?

・このまま続けた方が良いことは何?

・やめた方が良いことは何?

・自由に使えるものは何?

現状把握を行うなかで、目標設定に戻ったりと行き来することもあるがOK!!

③選択肢の捻出

目標設定、現状把握ができたら、行動案を出していきます。
行動案はとにかく質より量!
制限を外しまずは自由にアイデアを出します。
たくさんの選択肢を出しゴールとのギャップを埋めていきましょう。

[たくさんの選択肢を出すための自身への質問例]

・目標達成を手助けしてくれるものは何?

・改善点は何?

・どんな行動が必要?

・何があったらできる?

・もし何でもできるならどうする?

・過去の経験から使えるものは?

・私の尊敬する人ならどうするだろう?

・他には何ができる?

・やったほうがいいけど始めていないことは何?

④意思の決定

たくさんの選択肢を出した中で、これからの行動計画を決定する時です。

実際に設定した目標に向けて、いつ、どこで、何をするのか具体的なプランを作ります。

いつまでに、と期限を設けたり、〜までに〜をする、と達成したことがわかりやすいように決めると良いでしょう。

[意思を決定するための自身への質問例]

・選択肢の中でどれを実行する?

・いつまでにする?

・誰がする?

・どこでする?

・すぐにできることは何だろう?

・やろうとしていることは目標とあっている?

・何か問題が起きたらどうする?

・他に決めておくことはある?

・誰に報告する?

・持続させるには?

4、セルフコーチングのメリット

セルフコーチングのメリットは、
・いつでも自分の好きなタイミングで行える
・秘密を話さなくていい
・費用がかからない
・定期的に行うことでモチベーションが持続できる
などがあります。

いつでも自分の好きなタイミングで行える

何か問題解決したい時、モヤモヤしている時、または日々の計画を立てたい、などセルフコーチングだとコーチとスケジュールを合わせず自分のタイミングでいつでもコーチングを行うことができます。

「今」やりたいことにすぐに向き合い、行動することができます。

秘密を話さなくていい

コーチングは守秘義務があるので話す内容はコーチ以外に知られることはありませんが、誰にも言いたくない自分の中の問題も自分自身がコーチであれば何も気遣いなく自由に考え、それをテーマとして取り扱うことができます。

どうしても人には話したくないけど解決したい問題はセルフコーチングを行ってみましょう。

費用がかからない

コーチングをプロコーチから受けるとどうしても費用はかかってしまいますが、セルフコーチングだと自分自身で行うので費用はかかりません。

最初の数回はプロコーチからセッションを受けて、セルフコーチングにいかすのもいいかもしれませんね。

定期的に行うことでモチベーションが持続できる

セルフコーチングを定期的に行うことで、目標に対して行動することを忘れたり、後回しにしてしまうことを防ぎます。
また、セルフコーチングをするたびに目標に向けてワクワクし実現へと常に意識できるので、
例えば週に1回、月に2回、など時期を決めて行うと良いかと思います。

5、セルフコーチングの効果を高めるためには

時にはプロに頼もう

セルフコーチングの効果をさらに高めるには、やはりたまにはプロコーチのセッションを受けることも良い影響をもたらしてくれると思います。

コーチングセッションのフィードバックは自分で自分自身に行うのは難しいですよね。
例えば「〜の話をしている時〜さん楽しそうですね!」「今〜のように見えますがどうでしょうか?」
などコーチは感じたことを伝えてくれます。

またはプロコーチと大きな目標を決めた後、セルフコーチングでモチベーションを持続することも可能だと思います。

セルフコーチングの時間への準備

セルフコーチングの効果を高めるために、解決したいテーマについて常にメモを取っておいたりすることで、次のセルフコーチングの時間に何を考えるかその時間が有意義なものになるかと思います。

やったほうがいいけど後回しにしていること、がないようにノートなどに書く癖をつけておきましょう。

6、セルフコーチングを習慣化し目標達成を実現する

セルフコーチングはいつでも気軽に行えます。
習慣化して行うことで、常に目標を意識し行動できるようになり、ゴールまでの近道となりますよ。

あなたの真の欲求を叶えるために、あなたのための時間を定期的に設けましょう。

水曜日の午前10時からはセルフコーチング!
今週は子供がお昼寝したら20分間のセルフコーチングをしよう!などタイミングを決めて習慣化させましょう。
仕事が忙しい経営者さんは手帳にセルフコーチングのための時間を確保し書いておくと良いかと思います。

大切なご自身のための時間を作る癖をつけ、セルフコーチングを用いて目標達成することでより充実した素晴らしい生活を過ごしてくださいね!

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